Words Of Love

王子はお姫様のキスで死ぬ

七夕に中島健人を〜健人くんに和歌を詠んでほしい話〜

七夕はいつも曇り。

7月7日に澄んだ空を見られた記憶はあまりない。それもそのはず、絶賛梅雨の時期だからである。七夕のあった文月(ふみづき・ふづき)の季節区分は秋である。旧暦の感覚は今の暦に約2ヶ月弱プラスすると掴みやすい。そう考えると、今の7月7日が七夕に不向きなのがなんとなく理解できる。

 
それでも、人は-少なくとも私は-7月7日に空を見上げずにはいられない。
メルヘン思考を持つ私は、一年に一度しか会えない、天の川で隔てられた織姫と彦星が無事に会えるようにお祈りするし、同時にジャニオタである私は、いい席で勝利くんに会えますようにと短冊に書く*1。後者はただの欲でしかないが、前者に関しては、純粋に七夕の伝説に想いを馳せた願いである。
 
 
 
そんな七夕に相応しいキラキラアイドルが中島健人である。
健人くんほど、こんなロマンティックな話を好む人はいないだろう。LOVEの風を吹かせたり*2、年上の女性に想いを馳せたり*3するような彼である、間違いない(最近は毎日が2人の記念日になっているが*4)。
 
健人くんから紡ぎ出される言葉は、笑ってハイハイと流してしまうこともあるが、実に詩的であり、また、それを受け取る側に印象付けられるような、適切な言葉選びがなされたものであると、ふとした時に感じる。
私の中では、健人くんは光源氏在原業平と同じような存在である。源氏も業平もどちらもプレイボーイだが、そういうことが言いたいのではなく、源氏や業平が和歌で多くの女性の心を動かしたように、健人くんはその言葉でジャニオタの心を動かすことができる存在なのである。
ちなみにセクゾのメンバーを六歌仙で例えると、健人くんが業平*5、風磨くんが文屋康秀*6、勝利くんが僧正遍昭*7、聡くんが
大友黒主*8、マリウスくんが小野小町*9である。これらは、紀貫之による仮名序での六歌仙評によるものではなく、私がそれぞれの歌人の作品から感じた上での割り振りなので、悪しからず。余った喜撰ごめんよ。
 
さて、話を戻してこよう。タイトルには和歌と書いたが、私はそんな健人くんに短歌を詠んでほしくて仕方がないのだ。グループにはすでに俳句詠み*10がいるが、五・七・五の十七文字とはまた違った魅力を持つ、技巧を凝らして感動や想いを三十一文字に込める短歌の世界が、健人くんにぴったりのように思えるからだ。健人くんには、ここぞというところで、あのキラキラキラースマイルを放ちながら、短歌を一首詠んでもらいたい。俳句詠みと短歌詠みがいるグループ、Sexy Zone。どうだろう?健人くん及び事務所には、ぜひぜひ検討していただきたい。
 
 
 
最後に、古今和歌集から七夕の歌を一首、健人くん風の超訳とともに紹介し、今回のエントリーの結びとする。
 
恋ひ恋ひて逢ふ夜は今宵天の河 霧立ちわたり明けずもあらなん(詠み人知らず)
 
 
 
ただ一途に君を恋い慕い続けて、とうとうこの日がやってきたよ。それなのに、君と結ばれる夜は今宵ひと夜きり。せめて今宵は、天の川にセクシースモークが立ち昇って、このまま夜も霧も明けずにあってほしいと願うよ。

*1:地元のスーパーの笹に飾られており、大変恥ずかしい

*2:LOVE風

*3:ディア ハイヒール

*4:カレカノ‼︎

*5:心のままを歌った歌風

*6:場を盛り上げるような技巧が多く含まれた歌風

*7:情感溢れるものから物事を客観的に捉えたものまで、幅広い歌風

*8:地域の特性や豊かさをおおらかに表現した歌風

*9:しなやかさを持った、美しく儚げな歌風

*10:勝利くん