Words Of Love

王子はお姫様のキスで死ぬ

★さよなら!〜青山劇場★PLAY ZONE 30YEARS★1232公演 1/6昼(初日)

あの日からもう4か月も経ってしまった。それでも鮮明に残る記憶がある。
今さらながら、プレゾンのことを記しておこうと思う。レポではなく、主観が多く入った自己満の現場記録になっているので、その点ご了承願いたい。




時間はプレゾン初日公演の前日、1月5日にさかのぼる。

私は翌日の幸せを胸に、朝からせっせと働いていた。1月6日は、プレゾン初日からはしごでジャニワの夜公演に入ることになっていた。仕事始めの憂鬱さも、翌日のことを考えると頑張れた。
プレゾンで翼くんの元気な姿を見たい。優馬くんがグループ(カンパニー)の一員として輝いている姿を見たい。そしてもう一つ、阿部顕嵐くんが踊っている姿を生で観たい。そんな思いで仕事にいそしんだ。
19時ごろ、仕事を終えてケータイを確認すると、一通のメールが届いていた。発信者は滝翼のメール事務局。メールを読んで息をのんだ。


仕事先から自宅までの帰路はリアルに泣きながら帰った。私が顕嵐くんに、仕事終わりに爆弾を投下されたのは、その日が初めてではなかったのだが、爆弾によって悲しい気持ちになったのは初めてであった。
少クラでキラキラを振りまきながら歌い踊り、ゲームのコーナーでは天然愛されキャラを存分に発揮し、そうかと思えばドラマでは別の一面を見せてくれる、そんな顕嵐くんをこの目で見るのをどれほどに楽しみにしていただろうか。


Twitterのツイートを振り返ると、2015年1月5日19時6分に、私は

あらんちゃああああああああああああああんんんんんんんんんんんん

と悲痛の叫びを残している。
次いで19時7分には

わたしはいつになったらあらんちゃんに会えるの??

と悲劇のヒロインになったかのような心境がうかがえるツイートが残されている。
それほどまで、顕嵐くんに会えることを楽しみにし、また、顕嵐くんに会うことは、今回の遠征の目的意義の多くを占めていた。顕嵐くんはとても遠い、そして尊い存在であった。




翌日、複雑な思いの中、東京に到着した。プレゾンの会場へ向かう前に、NHKホールの横の会場で行われていた、紅白出場歌手のサイン展を観に行った。勝利くんは色紙に『勝利 Sexy Zone』とだけ書いており、その3(2)単語だけで勝利くんだとわかる、勝利くんのアイデンティティに萌えた←
あとは渋谷さんがすごくよそ行きなサイン(よく見る丸字の『すばる』ではない筆記体のもの)を書いていたのにもきゅんとなった。

そうしているうちに時間は刻一刻と迫っていた。会場に向かい、グッズを購入し青山劇場へ入った。長年滝翼を応援してきていたが、プレゾンの観劇は初めてであった。歴史を感じる建物にふかふかの客席。すぐに気に入った。なんでもっと早くプレゾンへの機会を持たなかったのだろう。双眼鏡とパンフレットと顕嵐くんのフォトセを膝に乗せ、ハートを作って笑顔で写っている、フォトセの一番上の顕嵐くんをじっと見つめていた。

開演前、拍手と歓声が会場に響いた。何事だと思って見回すと、振付演出のトラヴィス、ステイシー、そしてタッキーが客席に現れたのである。思わぬところで滝翼愛を感じることができた。




照明が落ち、ステージが始まった。
堂々とした佇まいで翼くんがゴンドラから登場する。

*1


翼くんが歌ってる、踊ってる、元気そう!!

普段なら当たり前の姿に私は涙が止まらなかった。病気を乗り越え、再びファンの前に姿を見せてくれた翼くんに、客席は割れんばかりの拍手を送った。病み上がりとは思えない圧巻のパフォーマンスに、私は魅せられた。GOEMONぶりのフラメンコも観れ、全く衰えを感じないパフォーマンスに脱帽した。


プレゾン初心者の私は、どの曲でどの出演者が出て…などといったことが分からず、ただただ演出を楽しんだのだが、群舞好きとしてはとても満足いく舞台であった。先にも述べたが、なぜ今までプレゾンを観る機会を持たなかったのか、とても悔やんだ。
出演者については、ふぉ~ゆ~、They武道、MADは勉強不足で、顔と名前が一致しない状態で観劇してしまうことになった。しかし、パフォーマンスの圧と客席への熱を感じ、Jr.も侮れないなという感想を抱いた。
屋良くんはダンスが桁違いで、無重力の中で踊っているかのような身軽な動きに、さすがと拍手を送った。帰宅後、舞闘冠のPVが観たくなり、Now and Foreverをリピする時期がしばらく続いたことを追記しておく。
優馬くんは、硝子の少年を過去(?)の優馬くんの映像と掛け合いながら、パフォーマンスをしていたのだが、シンメを持たない、常にセンターを張る人は、センターは自分であり、シンメも自分なんだなと、その孤高な姿に泣きそうになりながら見入った*2。私は涙腺が弱い。
そしてTravis Japanだが、昨年滝CHANnel運動会のときにも観ていたので、パフォーマンスをとても楽しみにしていた。兄組の仲田拡輝くんは弾けたダンスが魅力的で、また他のメンバーと絡みに行く姿が印象的だった。森田美勇人くん、川島如恵留くんとの絡みが立ち位置上多かったように思う。如恵留くんは常にニコニコしていて、如恵留くんの自然な笑顔を初めて観て心惹かれた。そして美勇人くんは少クラで観るイメージのままという感じで、あの得意の回し蹴り(特徴のある、あの、足が長い人じゃないと不恰好に見える、上半身を曲げて前かがみっぽく回す、美勇人くんの回し蹴り)も拝め、満足であった。七五三掛龍也くんは、これもどの曲であったか曖昧だが、Vネックの衣装を着て出てきた曲があり、首元から溢れ出る色気が止まらなかったので、勝手に『ベストVネックセクシー賞』を受賞いただくことにした。小柄なことも相まって、全私が撃ち抜かれた瞬間であった。あと、カーテンコールでMADの紹介がされる中、間違えて意気揚々と頭を下げかけたのもかわいかった。
弟組は目が2つじゃ足りず、あまりしっかり観ることができなかったのだが、宮近海斗くんが、それまでの私のイメージであった『なにかな~?なにかな~?さかな~』*3の子から大きな脱却を果たし、ダンスでの感情表現が上手な子へと変貌を遂げたことをここに記しておく。


「ありがとう、青山劇場」というコメント映像が流れ、少年隊やTOKIO、錦戸くん、内くんなど歴代の出演者が感謝を述べ、最後に全員で「さよなら、青山劇場」と締める演出は、また私の涙を誘った。そして全編が終わった。

カーテンコールでは、ファンを「心配させて申し訳なかった」と療養期について翼くんが挨拶をした。翼くんのパフォーマンスから、心配などとっくに消えていた。「カンパニーが一丸となれたから、今日が迎えられたのだ」と説明があり、このステージに立てなかった顕嵐くんの存在も話される。そしてその翼くんの言葉と共に、松葉杖をついた痛々しい姿の顕嵐くんがステージへと姿を現した。私と阿部顕嵐くんの初対面の瞬間であった。
おもむろに顕嵐くんが一言目を発する。「ご…ご来場の皆様…」声はガラガラで、今にも泣き出しそうな顔にハラハラしたのも束の間、翼くんより「固い固い!お前は固いって俺もよく東山さんに言われたけどさ!」とフォローが入る。「ご来場の皆様、スタッフのみなさん、ご迷惑とご心配をおかけしてすみませんでした。早くみなさんの前でパフォーマンスができるよう、治療に専念します。見守っていてください。」たしかこのような文言だったように思う。それは17歳の少年が発した言葉だと考えると、重みがありとてもつらかった。顕嵐くんのパフォーマンスが観られないことを私は残念に思っていたが、それはきっと、舞台に立てない本人が一番感じていたことだったはずだ。残念だという思い、そして悔しいという思いが言葉から滲み出ていた。そして、その気持ちを一番理解しているのが座長なのだろうなということが、翼くんのまなざしを観て感じられた。翼くんのまなざしや、話し終えた後に顕嵐くんの頭をぽんぽんと触り、松葉杖で不自由な分をサポートする如恵留くんを観て、『カンパニーが一丸となって』という言葉が真実であることがわかった。
そんなカンパニーに称賛を贈る、トラヴィスとステイシー。通訳の方も出てこられ、幕が開けたことの喜びと、パフォーマンスへの賛、顕嵐くんへのねぎらい、観客への感謝などが通訳さんを通じて話された。続いてタッキー。「◎※▽×~」トラヴィスたちの真似をして謎の言葉を発し、それをふぉ~ゆ~の4人がアドリブで(自分たちの都合のいいように)通訳する。

タッキー「あけ?あけめして…?」
ふぉ~ゆ~「あけましておめでとう」
タッキー「Oh!あけましておめでとう!!」

ここが一番面白かった。
茶番もそこそこに、タッキーからも、ファンに向けて、いろいろと心配をかけたことへの謝と、そして翼くんが復帰できた喜びを伝えてくれた。滝翼本当にいいコンビだ。2人の笑顔が見れて、とても幸せな気持ちになった。



こうして私の最初で最後のプレゾンは終わった。顕嵐くんの踊りを観ることは叶わなかったが、姿を見ることができた。そして、カンパニーの素晴らしい結束力、座長には素敵な相方がいることが再確認できた。もう二度と足を踏み入れることのできない青山劇場から出た私は、記念に顕嵐くんとのツーショットプリクラを撮り、次の現場、帝国劇場へと向かった。
帝国劇場での出来事と、『早くみなさんの前でパフォーマンスができるよう』にという約束を守ってくれた、彼の話はまた次の機会とする。

*1:公演後、私がいかに翼くんの登場シーンに感動したかを、すばる担の相方に説明した時の画像

*2:そしてそれを勝利くんに重ね合わせて観ていた

*3:by 少クラ